スキャルピングとデイトレードの違いとは?

スキャルピングについて

老後資金2,000万円問題をご存知でしょうか?これは、2019年の6月3日に金融庁が公表した報告書の一部がニュースで取り上げられ、爆発的に拡散された発言です。これまでは国民年金さえあれば、一般的な生活ができると思われていましたが、国民年金だけでは全然足りないという事を金融庁が公式で発表したという、その矛盾に色々な所で混乱が生じました。

様々な意見が出ましたが、住んでいる土地や資産の量、個人によって生活に必要な金額が異なりますので、日本で生活する全ての国民が、必ず2,000万円が必要になるということではなさそうです。しかし、老後資金2,000万円問題で明らかになったことは、とりあえず国民年金だけでは足りない分を、何らかの手段で老後の資金として作っておく必要があるということです。そういった中で注目を集めてきたのが、投資などによる資産運用です。

資産運用方法は色々とありますが、特に株やFXなどが非常に注目を集めました。資産運用をしている方の大半が、日中に本業を頑張っているために、出来れば本業に支障がない程度の範囲でチャレンジしたいという事が大半です。また、資産運用の定番となっているアパートやマンションの経営、駐車場経営、トランクルーム経営などに必要な不動産を所有していないことが多く、スマートフォンやパソコンで出来る資産運用をしているのです。

スキャルピングとは?

FXや株などで定番となっているスキャルピングについての情報をご紹介していきます。FXで資産運用をはじめようと思ったら、どのような形でアプローチをしていくかを決定してからチャレンジするのが一般的です。FXでは、ポジショントレード、スイングトレード、デイトレード、スキャルピングの四つのアプローチ方法があります。この四つのアプローチ方法は、一回の取引にかかる時間が異なっております。ポジショントレードが最も長くスキャルピングが最も短いサイクルで取引をするようになっております。

スキャルピングは、短時間で新規注文し決済注文をします。それこそ1時間に数回単位で取引を行っていきますので、かなり忙しいタイミングでの取引になります。スキャルピングとは正反対のポジショントレードの場合には、数か月から数年単位での取引になりますので、スキャルピングがかなり頻度が多いことが分かると思います。

しかし、初心者の方は、スキャルピングのアプローチ方法がおすすめという専門家も多くなっており、これから本格的にFXでの資産運用にチャレンジしようと思っている方から注目を集めております。スキャルピングと同じく注目されているデイトレードの特徴と合わせて検討することが重要になってきます。

デイトレードとは?

資産運用の初心者が、スキャルピングと同じく注目しているのがデイトレードです。よくインターネット上では、年収数億円のデイトレーダーといった肩書の方がいますが、デイトレードは、その名の表している通り、取引の単位が1日(1Day)のアプローチ方法になります。朝取引を始めたら、その日のうちに取引を終了させ、必ずポジションを閉じてしまいます。次の日は、全く別の銘柄にチャレンジするように、一つに銘柄に固執せずに、色々な銘柄をみて、その日に値動きがありそうな銘柄をチェックしアプローチします。

スキャルピングとの大きな違いが、かなりまとまった時間を必要とするという事です。特に午前中はデイトレーダーにとっては、非常に重要な時間になりますので、普通の9時~17時の会社員の方には難しいかも知れません。デイトレード専門のトレーダーは、複数のアセットを同時に売買していきますので、マルチタスクが得意な方であったり、素早い決断をこなすマインドセットなどが求められます。スキャルピングと同じようなアプローチになりますが、デイトレードは、非常に乱雑に上下するような動きのところを狙ってチャレンジしますので、初心者には向かないという専門家が多いようです。

スキャルピングの利点

資産運用でしたら、スキャルピングがおすすめという専門家が多くなっています。これまでは、比較的簡単でリスクの少ないポジショントレードが初心者向けというのが定番でしたが、満足できる利益が出るまでの期間が非常に長くなってしまいます。もちろん老後の生活のための資産運用でしたら、数十年単位になることは間違いないのですが、それでは、資産運用している実感も湧きませんし、初期投資費用が少ない方は、老後の目標金額まで間に合わないような可能性があります。

これに対してスキャルピングでしたら、短期間に細かい利益を積み重ねることができます。一つ一つは些細な利益かも知れませんが、積み重なることで、かなりまとまった収益となります。また、細かい取引を続けていくことによって、自分のFXや株に対するスキルが急速にアップしていきます。実践に勝る練習法はないという言葉の通り、たとえ初期投資費用がわずかであったとしても、自分のお金を使って投資をするのですから、練習では得られない緊張感と真剣さを味わう事ができるのです。最近では、新型コロナウイルスの影響によって、投資先も非常に荒れ模様となっています。値動きが激しい市場ですので、練習として少額しか運用しなかったとしても、緊張感が高まり、資産運用をすることが面白いと感じることが出来るはずです。

リスクの少なさ

FXを運用する際に、経験値を積みやすいと言われているスキャルピングのメリットは、経験値だけではありません。実は、デイトレードなど他のアプローチ方法と比較して、圧倒的にリスクが少ないのです。初めて資産運用する方の場合には、経験が不足しているため、とにかくリスクが少ないというのは、最も大きなメリットになるはずです。リスクの少ない状況で資産運用をすることができるということは、何物にも代えがたい魅力なのです。

その理由の一つとして挙げられるのが、保有時間が数秒から数分と非常に短くなっていることです。保有している時間が短ければ短いほど、値動きが少なくなりますので、大きな利益を出すことは難しくなってしまいますが、大きな損益を出してしまうリスクも少なくすみます。スキャルピングでは、アメリカと中国の貿易摩擦であったり、新型コロナウイルスの影響で起こる市場の混乱など急な暴落が起こったとしても、すぐに対処することができますので、リスクを最低限に抑えることができます。特に株やFXは、ハイリスクハイリターンとなっている初心者にはハードルの高い資産運用方法なのですが、スキャルピングが上手にスポイルすることによって、ローリスクローリターンに変えることができるのです。

注意すべき点

FXでスキャルピングをする場合には、いくつかの注意点があります。最も重要な注意点は、損切りのタイミングをしっかり決める事です。特に負けているともう少し待てば負け分が帳消しになるという気持ちになってしまい、決めていた値になっても損切りできない方が多くいます。損切りをしてしまえば、マイナスが確定してしまいますので、したくない気持ちもわかりますが、傷口が浅いうちにしっかりと損切りできるようなマインドを持つようにしましょう。

また、FX会社の中にはスキャルピング自体をNGに設定しているところも少なくありません。従来のアプローチ方法と比較して、スキャルピングはかなり取引の回数が増えてしまいます。スキャルピングを行っているこちら側にも精神的、肉体的な疲労がありますが、取引を行っているプログラムが稼働しているFX会社のサーバーにも非常に高い負荷がかかります。そのため、これからFXを使って資産運用をしようと思ったら、スキャルピングに対応している会社を利用することが重要になります。またその中でも、スプレッドの狭い会社を選ぶようにしましょう。スキャルピングは繰り返し取引をしますので、スプレッドが広い会社ですと、スキャルピングのように細かな差益を積み重ねるタイプのアプローチでは、利益が出にくくなってしまうのです。