スキャルピングに適したパソコンとは?トレードする際に重要なネットワーク環境についても解説!

FXのトレード方法の一つに「スキャルピング」があります。スキャルピングは、エントリー(ポジションを保有)してから決済するまでの時間が数秒から数十秒程度の超短期取引です。
短期間で売買を繰り返すことになるため、一瞬でもパソコンがフリーズしたり通信回線に障害が発生したりすると、大きな損失を出す可能性があります。
本記事では、FXに興味がある方に向けて、スキャルピングに適したパソコンやトレードする際に重要になるネットワーク環境について解説いたします。
スキャルピングに適したパソコン
スキャルピングをする際に重要なポイントは、「フリーズしにくいパソコン」を使うことです。
通常時は操作性に問題が無くても、OSやセキュリティソフトがバックグラウンドで更新のための作業をしている際に、一時的に負荷が高まることがあります。
そのような状況でも操作がスムーズに行える程度のスペックが必要です。
メモリの容量が不足していると、一時的に負荷が高まった際にフリーズ気味になるので、8G以上のメモリを搭載しているパソコンを選ぶと良いでしょう。4Gのメモリでは不安があります。
CPUについては、最低でもCore i3程度の性能のものを用意しましょう。可能であれば、Core i5以上の性能が望ましいです。
記憶媒体はHDDでも問題ありませんが、SSDの方が読み書き速度の面で優れています。
ただし、3DのCGを駆使したオンラインゲーム(FPSやMMORPGなど)をプレイする際に使われるゲーミングパソコンや、映像制作や動画編集を行うためのパソコンは、スキャルピングにはオーバースペックです。そこまでの性能は必要ありません。
マウスやマウスパッドも品質が高い製品を選択しましょう。数秒というタイムスパンで取引するスキャルピングでは、クリックをミスすると大きな損失に繋がります。
100円ショップで売っているような安物のマウスやマウスパッドを使っていると、微妙に位置がズレることがあるので注意してください。
なお、モニターを複数用意すれば、いちいちウィンドウを切り替えずに済むのでトレードが快適になります。
例えば、片方の画面に1時間足や4時間足のチャートを表示させながら、もう片方の画面に1分足のチャートを表示させるといった使い方が可能です。
本格的にスキャルピングを行う場合は、最低でもデュアルディスプレイ環境を用意しましょう。
トレードする際にはネットワーク環境も大切
ハイスペックなパソコンを使っていても、ネットワーク環境が劣悪である場合、通信障害が発生してトレードが中断されてしまう可能性があります。
一瞬の通信トラブルであっても、スキャルピングにおいては大きな損失を出す原因になりかねません。
アパートやマンションの中には、家賃にインターネット料金が含まれていて「WiFiを自由に使える」という物件も存在します。また、フリーWiFiスポットも街中に点在しています。
しかし、そのような多人数が接続するネットワーク環境は、通信状態が劣悪なケースもあるので注意してください。
スキャルピングを行う場合は、下り速度10Mbps以上の光ファイバー回線が望ましいです。
また、トラブルが発生する確率を最小化するために、無線ではなく有線ケーブルで接続しましょう。
トレード中に不具合が発生すると損害につながる
FX業者は、トレーダーのパソコンがフリーズしたり通信回線に不具合が発生したりして損害が出ても、一切の責任を負いません。
FX業者が管理しているサーバーに問題が発生した場合は別ですが、トレーダーが使っているパソコンやネットワーク環境のトラブルは自己責任となります。
ポジションを保有している状況で突然通信が途絶えて決済できなくなってしまうと、そのまま思惑と反対方向に価格が動いていって最終的にロスカットされる可能性があります。
また、通信障害発生中に、突発的に紛争や大災害が起こったり各国首脳による重大発表が行われたりすると、急激に相場が動いてロスカットが間に合わなくなり、証拠金以上の損失が出て借金を背負うことが無いとも言い切れません。
スキャルピングを始める前に、パソコン性能やネットワーク環境をチェックすることが大切です。
スペックが充分でなければ、買い替えたり契約しなおしたりする方が良いでしょう。
スキャルピングをする際にはパソコンやネットワーク環境を整えよう
FXのトレード手法の一つであるスキャルピングは、超短期間で売買を繰り返します。
そのため、パソコンや通信回線に一瞬トラブルが起こっただけでも、大きな影響を受けます。
損失を出す可能性を極小化するためには、ハイスペックなパソコンや周辺機器を用意し、安定かつ高速なネットワーク回線を契約してください。
充分な性能のパソコンやネットワーク環境を準備できたら、FX業者の口座を開設してスキャルピングを始めましょう。
本記事が、スキャルピングについて気になっている方のお役に立つことができれば幸いです。