スキャルピングに最適な時間帯とは?特定の通貨ペアによる特徴的な値動きについても解説

FXのトレード方法の一つに「スキャルピング」があります。
スキャルピングとは、ポジションの保有時間が数秒~数十秒程度の超短期売買です。
1回の取引で得られる利益は小さくても、エントリーと決済を何度も繰り返すことにより、トータルで大きなリターンを実現できます。
なお、スキャルピングにおける利益の出しやすさは、どの時間帯でも同じというわけではありません。
また、特定の通貨ペアが特徴的な値動きを見せることがあります。
本記事では、FXに興味がある方に向けて、スキャルピングに最適な時間帯を紹介し、特定の通貨ペアによる特徴的な値動きについても解説いたします。
スキャルピングに最適な時間帯
FXでは、「買値」と「売値」の間に「スプレッド」と呼ばれる価格差が存在します。
ちなみに、スプレッドはFX業者の利益となります。
ある程度の値動きが無ければ、スプレッドの幅を超えて価格が動くのに時間がかかってしまうため、超短期で売買を繰り返すスキャルピングには不利です。
スキャルピングにおける利益の出しやすさは、時間帯によって大きく異なります。
スキャルピングは、値動きが大きく、かつ、一方向に動き続ける大きな流れ(トレンド)のある時間帯の方が利益を出しやすい傾向があります。
特におすすめなのは、ロンドン市場とニューヨーク市場が動き出してからの1~2時間です。
欧米の機関投資家が外国為替市場に相次いで参加し、大きな流れが形成されます。
具体的には、以下の時間帯です。
・17時~19時(ロンドン時間開始から2時間程度)
・21時~23時(ニューヨーク時間開始から2時間程度)
いずれも夏時間(サマータイム)が適用される4月~10月における日本時間での時刻となります。
冬時間が適用される11月~3月は、上記時刻に「1時間」を足してください。
上記時間帯は、トレンドに逆らわずに売買を繰り返すことで比較的容易に利益を積み重ねることが可能です。
スキャルピングに最も適した時間帯といえるでしょう。
特定の通貨ペアが特徴的な値動きを見せる場合がある
FXでは、特定の通貨ペアが特徴的な値動きを見せることがあります。
一般的に東京市場が動いている時間は、ロンドン時間やニューヨーク時間に比べて値動きが穏やかです。
ただし、「ゴトー日」(毎月の「5」と「10」が付く日、すなわち、5日、10日、15日、20日、25日、30日)は、例外的に大きな値動きが見受けられます。
ゴトー日は企業の決算日となっており、米ドルが大量に買われて「円安・ドル高」になる傾向があります。
これは、「輸出などでドル決済を行う企業が基軸通貨である米ドルを買う」という実需が発生するためです。
なお、午前9時から仲値(金融機関が外国為替取引を行う際の基準レート)が決まる9時55分までの時間帯は、銀行が「なるべく安くドルを買って、企業に対して高く売りたい」という思惑から大量にドルを購入します。
そのため、「米ドル/円」の価格が上昇するトレンドが強く形成されます。
ゴトー日の9時から9時55分は、特に「米ドル/円」という通貨ペアのスキャルピングにおすすめです。
重要経済指標発表後も狙い目
経済指標の発表は為替相場に大きな影響を及ぼします。
特に毎月第1金曜日(夏時間は21時30分、冬時間は22時30分)に「アメリカ雇用統計」が発表された後は、極めて大きな値動きが見られます。
スキャルピングは値動きが大きいほど利益を出しやすい傾向があるので、経済指標が発表された後の数時間は稼ぎ時といえるでしょう。
重要な経済指標の例を挙げると、以下のようになります。
・アメリカ雇用統計
・アメリカFOMC政策金利
・ECB政策金利
・日銀短観
・景気動向指数
・GDP(米、日、欧)
・消費者物価指数(米、日、欧)
・失業率(米、日、欧)
ただし、これらの指標が発表された直後は価格が上下に激しく振動するケースが多いので、ハイレバレッジでトレードしている場合は簡単にロスカットされてしまいます。
少し時間が経過してトレンドが形成されてから、流れに逆らわずにスキャルピングすることをおすすめします。
最適な時間帯・通貨ペアでスキャルピングをして確実に利益を出そう
スキャルピングは、大きな値動きが一定方向に続く時間帯に利益を出しやすい傾向があります。
具体的には、ロンドン時間やニューヨーク時間が開始後の数時間が狙い目です。
また、重要経済指標の発表後にトレンドが形成された際にも利益を出しやすい傾向があります。
なお、毎月の「5」と「10」が付く日は企業の決算日となっており、ドル需要が高まるため、円安・ドル高となる傾向が見受けられます。
特に9時から仲値が決まる9時55分までは、「米ドル/円」の通貨ペアでスキャルピングをすると利益を出しやすいでしょう。
まずは、FX業者の口座を開設し、デモトレードで練習してみることをおすすめします。
操作に慣れてから、実際のスキャルピングを行ってください。
本記事が、スキャルピングについて気になっている方のお役に立つことができれば幸いです。