スキャルピングをする前にルールを作っておこう!勝率を向上させるためにはトレード後の検証・修正が不可欠

FXのトレード手法の一種である「スキャルピング」は、ポジションの保有時間が数秒から数十秒という超短期取引です。
忙しい方でも空き時間にトレードできるという点が魅力です。
「長時間モニターに向かい続けることは困難だけど、副業としてFXでトレードすることに興味がある」という方は、スキャルピングをしてみてはいかがでしょうか。
ただし、勘や運任せで売買することは危険です。スキャルピングを行う際は、あらかじめトレードルールを作っておきましょう。
そして、トレード後にルールの検証・修正を行うことによって、勝率を向上させていくことが可能です。
本記事では、スキャルピングに興味をお持ちの方に向けて、トレードする際のルールについて徹底解説いたします。
トレードルールを作らずに売買を繰り返すのは危険
ルールを作らずに売買することは、ギャンブルと同じです。
運よく利益が出ても、コンスタントに稼ぎ続けることは困難です。
ある日、大きな損失を出してトレードの世界から退場する可能性が高いので止めましょう。
FXはギャンブルではなく、投資であることを認識してください。
エントリーする際のルールを決める
初心者は、なるべくトレンドに沿った「順張りトレード」を心掛ける方が利益を出しやすいでしょう。
以下、順張りトレードについて、エントリーする際のルールの具体例を示します。
まず、トレード画面を開き、複数の時間足のチャートを表示させてください。
長いスパンの時間足から短いスパンの時間足という順番に見ていって、様々なインジケーターを表示させながらトレンドを把握しましょう。
ここで、例えば、「全ての時間足のトレンドが揃っているタイミングで、エントリーする」とルールを決めてください。
注意して欲しいのは、これは絶対的なルールではないという点です。
他に、「日足だけトレンドが逆方向という場合でも、それ以外が揃っているならエントリーする」というルールでも構いません。
「100%勝てるルール」は存在しないので、自分なりに何らかのルールを作って取引し、トレード後に検証して勝率が向上するようにルールを改善していきましょう。
順張りトレードに慣れてきたら、トレンド転換のタイミングを見極める分析力が必要となりますが、「逆張りトレード」にも挑戦しましょう。
逆張りトレードをする際も、勘や運任せではなく、「オシレーター系指標(ストキャスティクス、RSI、MACDなど)がサインを出した際にエントリーする」といった具合に何らかのルールを決めてください。
利益確定を行うタイミングを適切に定める
あらかじめ、何pipsで利益確定を行うのか決めておきましょう。
おすすめの幅は30pipsくらいですが、値動きの激しさに応じて幅を変えて、ポジションを保有(エントリー)してから決済するまでの時間が数秒~数十秒となるように調整すると良いでしょう。
なお、ポジションの「含み益」は、決済しない限り「未実現利益」でしかないという点に注意してください。
未実現利益は、相場が急変した場合にゼロになるリスクがあります。
一定の未実現利益が発生した時点で利益を確定させておくべきです。
ただし、利益確定のタイミングが早すぎることも問題です。
FXでは「スプレッド」と呼ばれる売値と買値の価格差があることに留意しなければなりません。
1回の売買で済むところを2回の売買に分割すると、スプレッドの分の損失が発生してしまいます。
稼いだ利益が消し飛んでしまわないように損切りルールを徹底しよう
FXでは、突然トレンドが転換し、思惑と逆方向に動いていくことがあります。
しかし、「しばらく待てば、元に戻る」と考えることは危険です。
損失が膨らんでいって、強制的にロスカットされるかもしれません。
早めに損切りを行えば、失う資金が少額で済みます。
「思惑と反対方向に何pips動いたら損切りをする」とか「損失額が資金の何%になったら、損切りする」といったルールを決めておきましょう。
トレード後にルールを検証・修正することによって勝率が向上していく
トレードが終わったら、毎回、どのくらいの勝率だったのか必ず検証しましょう。
勝率を上げるためには、一度作ったルールを使い続けるのではなく、常に修正し続けなければなりません。
トレードルールに正解はありませんが、「なるべく利益を出しやすく、損失を出しにくいルール」は作れます。
大切なのは、エントリーのタイミングと資金管理です。
利益確定のタイミングが早すぎたり、損切りのタイミングが遅すぎたりしないように注意してください。
ここまで解説してきたように、スキャルピングにおいてはルールを作って売買することが大切です。
まずはFX業者の口座を開設し、デモトレードで練習しましょう。ある程度操作に慣れてから本番に挑戦してください。
本記事が、スキャルピングについて気になっている方のお役に立つことができれば幸いです。