スキャルピングには「損切り」が不可欠!ラインの決め方やコツについて徹底解説

「FXに興味があるけど、どのようなトレード手法を選べば良いのか分からない」とお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。

FXには短期から長期まで様々なトレード手法が存在しますが、モニターを常に監視し続けることができない多忙な方には「スキャルピング」をおすすめします。

スキャルピングは、ポジション保有時間が数秒から数十秒程度の超短期取引なので、ちょっとした空き時間にトレード可能です。

なお、初心者は「損切り」のやり方を学んでからトレードしましょう。

損切りルールを決めずに漫然と売買を繰り返していると、大きな損失を抱える結果になりかねません。

そこで、本記事では、スキャルピングについて気になっている方に向けて、損切りの重要性やラインの決め方、安定的に利益を出すコツ、損切りができない初心者が多い理由を解説します。

スキャルピングに欠かせない「損切り」とは?

スキャルピングに限らず、FXのトレードでは事前に「損切り」のルールを決めておくことが大切です。

損切りルールを決めないまま、勘や運任せで売買を繰り返していると、大きな損失を出してトレードの世界から退場する可能性が高くなります。

FXでは、エントリー(ポジションを保有)する際の思惑と反対方向に動くことがしばしばあります。

一旦、大きなトレンドが形成されてしまうと、「そのうちリバウンドするかもしれない」と期待しながら待っていても元に戻らず、含み損が拡大していくことになりかねません。

チャートの動きが思惑と異なる場合は、損失が小さいうちに決済してエントリーをやり直す方が賢明です。

損切りラインの決め方とスキャルピングで利益を出すコツ

FXでは、損失額を限定するために損切りラインを決めておくことが大切です。特にスキャルピングでは、損切りの重要性が増します。

デイトレード(ポジション保有時間が24時間以内)やスイングトレード(ポジション保有時間が数日以内)の場合は、30pips程度であれば想定している時間内に戻ることがあります。

しかし、ポジション保有時間が短いスキャルピングでは、30pipsも反対方向に動いてしまったら戻らない可能性が高いため、一旦ポジションを決済してエントリーし直すことをおすすめします。

スキャルピングでは、1回あたりのトレードで10pips(「ドル円」の場合、0.1円)程度の利益を出せば充分です。

理由は、多くのFX業者でドル円のスプレッドが0.01円(1銭)程度になっているからです。

1回の売買で10pips(0.1円=10銭)程度の利益であっても、1回の取引量が1,000通貨や1万通貨であれば、何十回、何百回も繰り返すことでトータルでは充分な利益になります。

スキャルピングで安定的に利益を出すコツは、ルールを決め、感情に左右されることなく機械的に売買を行うことです。

あらかじめ「思惑と反対方向に10pips動いたら決済する」という風に損切りラインを決めておきましょう。

なお、「10pips」というのはあくまでも一つの例です。ご自身で最適な値を探してください。

損切りできない初心者が多い理由

人間というものは、含み損が拡大し続けても、「そのうち、思惑通りの方向に戻る」と根拠なく期待しがちです。

特に初心者は、以下に示すような特徴があるため、ズルズルと含み益を拡大させてしまう傾向が見受けられます。

・勘や運任せで売買する傾向が強い

・トレンドの転換に気が付かない

希望的観測に基づくトレードは、ギャンブルと同じです。

また、チャートの分析に慣れていない初心者は、トレンドの転換に気が付かない場合があり、感覚的に「そのうち、思惑通りの方向に戻るだろう」と考えがちです。

トータルで利益を確実に出すためには、勘や運、感覚を排除し、損切りルールを設定しておく必要があります。

スキャルピングで勝ちたい方は損切りをマスターしよう

「買い」でエントリーして「10pips上がったら売ろう」と思っていても、実はエントリーしたポイントがトレンドの転換点で「天井」だったというケースがあります。

そうなると、下がり続けるばかりで中々元に戻りません。

なるべく損失を小さくするために、思惑と反対方向にある程度(例えば、10pips)動いた段階で損切りする(ポジションを決済する)ことをおすすめします。

「売り」でエントリーし直せば、簡単に10pipsの利益を出せるでしょう。

初心者は含み損を確定させることに抵抗を感じるかもしれません。

しかし、感情を排し、決めたルールに沿って機械的に損切りを行うべきです。

損切りをマスターすれば、損失を限定することが可能となり、トータルで勝つことに繋がります。

本記事が、スキャルピングにおける損切りのやり方を知りたい方のお役に立つことができれば幸いです。

損切りルールの重要性を理解したら、FX業者の口座を開設して、まずは少額からトレードをはじめてみてはいかがでしょうか。