スキャルピングにおけるシステムトレードのメリットとデメリットとは?おすすめのツールもご紹介!

「FXのトレードをしたいけれども、多忙なため、長時間モニターを監視し続けることが困難」という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、ポジション保有時間が数秒から数十秒程度の「スキャルピング」という手法をおすすめします。
スキャルピングは手動で行うことも可能ですが、どうしても感情に左右されてしまって適切なタイミングで決済できない場合があるものです。
システムトレードで自動的に売買すれば、感情を排して機械的に取り引きを行えます。
ただし、スキャルピングの未経験者や初心者の中には、システムトレードがどのようなものなのか分からない方がいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、FXやスキャルピングに興味がある方に向けて、システムトレードがどのようなものなのか、また、メリットやデメリットについて解説します。
加えて、おすすめのツールも紹介します。
スキャルピングにおける手動トレードとシステムトレードの違い
FXでトレードをする際には、「手動で売買をする方法」(手動トレード)と「ツールを使って自動売買する方法」(システムトレード)の2種類を選べます。
人間というものは、少しの含み益が出た時点で利益確定をする傾向が見受けられます。
また、含み損が出ていても、「もう少し待てば、思惑通りの方向に戻るだろう」と考えて、損失を拡大しがちです。
そのため、手動で取り引きをしていると、どうしても「損大利小」の状態に陥る傾向が見受けられます。
システムトレードでは、決めたルールに沿ってプログラムが自動売買を繰り返すため、人間の感情が入り込みません。
また、自分自身で売買の操作をしなくても良いため、24時間稼ぎ続けることも可能です。
スキャルピングは、ポジション保有時間が極めて短いため、エントリーや決済のタイミングに感情を持ち込むと利益を出し損ねてしまいます。
プログラムによるシステムトレードなら、人間のように悩むことなく機械的にエントリーや決済を繰り返すため、タイミングを逸する機会が減少します。
スキャルピングにおけるシステムトレードのメリット
以下は、システムトレードのメリットです。
・感情に左右されない
・厳格にルール通りのトレードを行える
・24時間トレードし続けることも可能
・テクニカル分析に関する専門知識が不要
・バックテストを実施できる
一般的にスキャルピングをする際には、チャート上で相場の動きを分析する「テクニカル分析」と呼ばれる手法が用いられます。
しかし、さまざまなインジケーターの使い方をマスターする必要があるため、初心者が安定的に利益を出すことは困難です。
システムトレードではプロのトレーダーが考えたストラテジーに基づいて売買が繰り返されるため、知識不足の初心者が自分自身で作ったルールに基づいて手動売買する場合よりも、勝率が高くなる傾向があります。
また、過去の相場データを用いて、トレードルールの検証を行う「バックテスト」が可能な点も魅力といえるでしょう。
スキャルピングにおけるシステムトレードのデメリット
システムトレードには、以下に挙げるようなデメリットも存在します。
・ストラテジーによって運用成績が大きく異なる
・有償のツール・サービスの場合は、コストがかかる
・相場が急変した際に対応できないケースがある
システムトレードのストラテジーは、勝率の高いものから低いものまでさまざまであり、勝率が低いケースもあります。
なお、有償のケースが多く、余計なコストが発生する点に留意しましょう。
システムトレードのストラテジーは、あくまでも過去のデータから導き出されたものであるため、予期せぬ突発的イベント(戦争・紛争、疫病、大災害、主要国の政治家・金融当局による重大発表など)があった際には、損失を出す可能性がある点にご注意ください。
スキャルピングでシステムトレードをする際におすすめのツール
システムトレードをする際には、「MetaTrader 4」(MT4)や「MetaTrader 5」(MT5)といった取り引きツールの利用をおすすめします。
MT4やMT5は、世界中の多くのトレーダーが使っている優秀なトレードツールであり、さまざまなインジケーターを表示させることが可能です。
MT4/MT5にEA(エキスパート・アドバイザー)と呼ばれるプログラムを組み込めば、自動売買(システムトレード)を実行できます。
無償のものから有償のものまで多種多様なEAがあるので、ご自身に適したものをお選びください。
ちなみにFX業者の中には、独自にシステムトレードのサービスを提供しているケースもあります。
MT4やMT5に不慣れな方は、業者が提供するシステムトレードを利用することも選択肢のひとつです。
本記事が、システムトレードについて知りたい方のお役に立つことができれば幸いです。
「スキャルピングについて気になっているものの、まだFX業者に口座を作っていない」という方は、まず口座を開設してみましょう。